
(左)代表取締役社長 水島 正登 さま
(右)工場長 亀田 祐輔 さま
建設機械の小型部品や産業機械向け極薄シム(SHIM)製品の製造を手がけられる株式会社ショーハツ様。石川県に拠点を置き、図面からの切断加工、曲げ、プレス加工に至るまで、多岐にわたる細やかな加工を一貫して対応できる体制を構築されています。
当初は薄板製品がメインでしたが、クライアントの多様なご要望に真摯にお応えする精神で対応領域を拡大。現在、工場で稼働するレーザ加工機やウォータジェット、水素ガス切断システムなど、全13台の切断加工機すべてに澁谷工業の設備を導入いただいております。

(上左)ファイバレーザ加工機 4台
(上中)ウォータジェット切断加工機 1台
(上右)水素ガス切断システム 1台
(下段)ガスレーザ加工機 7台
株式会社ショーハツさまと澁谷工業の歩みは、今から28年前、1998年のレーザ加工機1号機の導入に遡ります。当時、板金加工の現場ではタレットパンチプレス(タレパン)による加工が主流でした。しかし、ショーハツさまが主力とされていた極薄シム製品や、お客さまから寄せられる複雑な微細形状の要件に対し、物理的に打ち抜くタレパンでは限界が存在していました。
衝撃で素材が歪んでしまう、あるいは金型の制約で指定の形状に切れない。お客さまの高度なご要望に完全に応えきれないという現場の葛藤が、新たな加工技術を模索する最大のきっかけとなります。
そんな折、展示会で出会ったのが澁谷工業のレーザ加工機でした。金型を必要とせず、光で焼き切るため極薄素材への物理的な衝撃もない。特に微細加工を得意とする澁谷工業の製品に触れていただき、両社の長きにわたる共進化の歴史が幕を開けました。
1号機の導入から現在に至るまで、ショーハツ様が切断加工機全13台をすべて澁谷工業製に統一された背景には、加工精度に加えて「現場を止めないサポート体制」への強いご評価があります。
複数のベンダー設備が混在する環境では、万が一のトラブル時に原因の切り分けに時間を要し、メーカー間で責任の押し付け合いが発生しかねません。製造ラインの停止(マシンダウン)は、納品先であるクライアントの事業停止に直結する死活問題です。 だからこそ、あえて澁谷工業の一社に窓口を絞り込むことを目指されました。
当社は「導入先のトラブルには直ちに駆けつける」という精神を徹底しています。単に機械を納入して手離れするのではなく、お客さまの事業成長に徹底的に伴走し続ける。この姿勢が、40年にわたって、工場の命運を託していただく確固たる土台となっています。

澁谷工業の設備による精密な制御は、現場に確実な変化をもたらしています。例えば0.003mmといった極めてシビアな極薄素材の微細加工においても、最初のオフセット値を設定すれば、以降は安定した再現性を発揮します。結果として、入社1年未満の若手社員様であっても、熟練職人と同等の高い精度でデザイン加工が行える体制が整いました。職人技の属人化からの脱却と現場の生産性向上により、若手社員の皆様が早期から第一線で活躍できる環境づくりに貢献しております。
また、この安定稼働を裏で支えているのが、澁谷工業からの惜しみない技術ノウハウの共有です。ショーハツ様が特殊な材料の加工に直面した際、澁谷工業は他社事例も含めた過去のテストカット情報をもとに、最適な加工条件(設定値)をご提示しています。さらに、新しいパターンの難題であれば、澁谷工業の自社工場で実際にテスト検証を行い、確実なデータをお戻ししています。お客さまの社内で実験する手間を省き、そのまま使える標準データを提供する。機械を売って終わりではない、この現場課題への伴走姿勢こそが、「一緒に歩む仲間」という強固なパートナーとしてご評価いただいています。
「これからは機械単体の性能だけでなく、作業動線を含めた工場全体の効率を上げたい」。ショーハツ様は、次のステージを見据えられています。単一の加工スピード向上にとどまらず、ロボットなどの周辺機器や人の動きも含めた全体最適。この難題に対しても、澁谷工業と共に挑みたいという強いご期待をお寄せいただいています。
さらに、新たな技法や部品、耐久テスト等において、「ぜひうちの工場を実機の実験台にしてほしい」という自発的なお申し出までいただきました。自社の技術力向上を見据え、あらゆる情報をシェアしながら共に進化をする覚悟。これはまさに、互いの能力を引き上げ合い、新たな価値を創出する「共進化」の体現に他なりません。ショーハツさまと澁谷工業による、限界を突破し続ける挑戦は、これからも続いていきます。

株式会社ショーハツさまの加工例