
シンガポール市場の特性上、大量生産ではなく多種多様な液種やボトルの型替を必要とする多品種少量生産が不可欠でした。しかし、従来のラインでは品種切替に長時間を要して非生産時間が長くなり、製品在庫を多めに抱えざるを得ないなど、生産効率に大きな課題を抱えていました。さらに、トラブルによる中停止が頻発して稼働率が上がらないことに加え、モニタリング機能が十分でなく、充填量やキャップの巻き締めデータなどの詳細な管理が難しい状況でした。
これらの課題を打破する一手となったのが、無菌環境を維持したまま液替・型替が可能な澁谷工業のアセプティックラインでした。市場の特性にマッチした高いフレキシブル性に加え、設備の優れた安定性(稼働率)と高い無菌性・安全性が高く評価されました。また、時差が少ない日本との迅速なトラブル対応体制や、日本国内での豊富な導入実績に基づくアフターサービスの信頼性も大きな決め手となりました。

導入後、無菌環境下でのスムーズな品種切替が実現したことで非生産時間が大幅に減少。月20〜30回以上におよぶ液替・型替を極めてフレキシブルにこなせる体制が整いました。これにより市場への試作・新製品投入(トライアル)が容易となり、市場競争力の向上につながりました。
シンガポール工場で実証された「生産の柔軟性」と「高い稼働安定性」をベースに、今後は大量生産にも適した次世代ラインの検討を進め、他工場への水平展開を目指されています。また、口径28mmと38mmキャップの兼用化や炭酸ガス飲料のアセプ充填など、より汎用性の高い先端設備の導入も視野に入れ、澁谷工業と共にさらなる製造革新へと挑み続けます。

Pokka Pte Ltd(シンガポール)さまの加工例
技術創造のために、澁谷工業が取り組んでいること