TOP > コラム > 南米最大市場ブラジルへの挑戦。「Fispal Tecnologia」視察と次なる展開へ

コラム
Jul. 2026

南米最大市場ブラジルへの挑戦。「Fispal Tecnologia」視察と次なる展開へ

  • 飲料・日用品・化学品

豊かな資源と人口2.1億人の巨大内需が交差する南米最大市場ブラジル

 日本から飛行機を乗り継ぎ24時間以上を要する日本の反対側、ブラジル。親日的な国民性が息づくこの国は、鉄鉱石などの豊富な鉱物資源に加え、近年は海洋油田を中心とした石油資源の開発も活発化し、産業の基盤が一段と強まっています。人口2.1億人超という圧倒的な内需を誇る同国は、独自の経済発展を遂げています。私たちは今回、南米最大の経済都市サンパウロで開催された「Fispal Tecnologia Brazil」を視察し、同国特有の多様なパッケージング動向に触れ、南米市場における「ものづくり」の現在地を多角的に調査しました。

ブラジル市場における「無菌充填技術」の潜在ニーズと特徴

 現地視察や競合調査を通じて見えてきたのは、ブラジル独自の飲料市場の成熟度と可能性です。日本の約2倍に及ぶ巨大な飲料市場では、PETボトルや缶、ガラス瓶など多様な容器が利用されており、プレミアムジュースや乳飲料などの分野で高品質化が進んでいます。また、当社のターゲットとする無菌充填機においては、現地製造企業が存在しない場合は輸入税が免除される特例措置も存在し、当社の先進的な「無菌充填技術」が参入できる大きなチャンスが眠っていると実感しました。

日本政府のEPA交渉開始とグローバル戦略を見据えた新たな挑戦

 日本政府による南米南部共同市場(メルコスール)とのEPA(経済連携協定)交渉開始の動きは、日本―ブラジル間の経済関係強化と将来的なビジネス環境の改善に向けた強力な追い風となります。こうしたマクロ環境の変化を捉え、澁谷工業がグローバル市場で培ってきた先進的なトータルソリューションを展開していくことは極めて重要です。現地パートナーとの強固な連携も視野に入れながら、南米における中長期的な成長戦略を加速させ、新たな挑戦への歩みを進めてまいります。