
INTERVIEW
BS第2技術本部 BS技術Ⅳ部
設計Ⅱ課
2023年度 新卒入社
K.Y.
学生時代は機械工学を専攻し、将来は設計の仕事に就きたいと考えていました。ただ、私の中には「設計という仕事には、現場での組み立てや部品加工の知識が絶対に必要だ」という考えがありました。図面を引くだけではなく、実際に機械がどう作られていくのかを知らなければ、本当に現場で活躍する良い機械は作れないと考えていたからです。
だからこそ、入社後1年間にわたって各事業部を回り、製造や検査の現場をじっくり体験できる当社の研修制度はとても魅力的でした。医療機や製薬設備など幅広い業界の機械があり、それが現場でどう組み立てられていくのか。それを実際の現場で見て体験できたこの1年間は、設計者としての自分の「引き出し」を増やすために、とても大切な期間でした。
その後、製薬設備のテスト部署で1年半、テスト機を用いた実験的な業務を経験しました。そして年1回の面談で「大学で学んでいない分野ですが、ロボットの設計に挑戦したいです」と希望を伝え、現在の部署へ異動。あえて未知の最前線に飛び込み、実機から知識を吸収する毎日を送っています。

現在担当している包装機ロボットは、医薬品や化粧品などの繊細な容器を正確にピッキングし、次の工程に向けて綺麗に整列させて生産ラインの効率を高める役割を担っています。
先輩のサポートにつきながら、現場で実際にロボットを動かし、アームの軌道やコンベアとの同期タイミングなど、パラメータの微調整を繰り返しています。実機の前に立ち、先輩と「ここの認識が甘いから、この数値をもう少し絞ってみようか」と具体的なやり取りを交わしながら、想定と現実の動きのズレを一つひとつ潰していくプロセスです。設計におけるミリ単位の考慮漏れが、現場では数億円のラインを止める致命的な不具合に直結し、社会への供給を滞らせてしまうという責任を、この現場では肌で感じることができます。
だからこそ、自分が考え抜き、調整した数値を、目の前の大きな実機が、すぐに証明してくれた時はとても嬉しく思います。自分が考えたことがそのまま形になり、社会を支える力として動き続ける。このダイレクトなフィードバックと責任こそが、設計という仕事の醍醐味だと感じています。


巨大な生産ラインを動かす設計業務において、自分の知識だけで完璧な解を出すことは不可能です。ロボットの制御一つをとっても、扱う医薬品や化粧品の容器が、前後の工程でどのような処理をされて流れてくるのか。そうした前提知識が自分の中に少し入るだけで、実機に対する設計のアプローチは驚くほど大きく変わっていきます。
当社には、食品のボトリングから高い安全基準が求められる製薬設備まで、あらゆる業界の機械を作り上げてきた技術の蓄積があり、日々の業務のなかでも、自分の専門外である他部署の技術に関わる機会が多くあります。設計における「ちょっと考えが及ばなかった」という個人の狭い考慮漏れは、現場で巨大なラインを止める致命的な不具合に直結する。だからこそ、自分の知識に固執せず、部署の壁を越えて多様な知見を掛け合わせられる当社の環境が、予期せぬエラーを防ぐ強力なセーフティネットになるのです。
1つの分野に留まらず、幅広い業界の知見が交差するこの場所で、実機と向き合いながら設計者としての「引き出し」を増やしていくこと。これからもさまざまな技術を吸収し、社会の生産を止めない機械づくりを追求していきたいと考えています。
