
INTERVIEW
Shibuya Hoppmann
2011年度 キャリア入社
M.T.
私は入社時、人事の経験も専門の資格もありませんでした。学んできたのは、平和学と教育学で、人事とは畑違いの経歴です。それでも、当時の社長は私を受け入れてくれました。決め手になったのは、多文化・多言語の環境で、さまざまな人と関わってきた経験です。資格や肩書きよりも、これまでどう人と向き合ってきたか。そこを見てくれる会社なのだと感じ、入社するにいたりました。
入社してからも、わからないことは一つずつ覚えていきました。新しい仕事を任され、新しい仲間を迎えるたびに、必要な知識を身につけていく。経験のない私を信じて任せ、育ててくれる。そういう土壌が、ここにはあります。気づけば15年。経歴の形がどうであれ、その人の経験と人柄を見て、迎え、育てる。それが、私が肌で感じてきたシブヤの姿です。

人事の仕事で私が向き合うのは、社外のお客さまではなく、社内で働く仲間です。アメリカの拠点で、経営層から現場の一人ひとりまで、採用や給与、福利厚生から日々の相談まで、人にまつわるあらゆることが、私のもとに集まってきます。誰かが困りごとを持ってきたときは、まずその話を最後まで聞き、何が起きているのかを一緒に整理し、できる対応を探していく。相談してきた人と、その向こうにいる人たちとを、どうつなげば解決に向かうか。それを考えるのが、私の毎日です。
そのとき大切にしているのが、誠実さと、好奇心と、敬意です。自分を飾らずに向き合い、相手の話に関心を持ち、自分とは違う考え方もそのまま受け止める。信頼や良い関係は、そうした小さなやり取りの積み重ねから生まれます。
一人ひとりの声に耳を傾け、信頼を少しずつ積み重ねていく。人が信頼でつながっている職場ほど、誰もが安心して、力を発揮しやすくなります。その土台を整えることが、人事である私の役割だと思っています。

15年この仕事を続けてきて、確かに思うことがあります。職場の力は、人と人のつながりから生まれる、ということです。一人ひとりが信頼でつながっているほど、安心して力を出せる。シブヤが長くものづくりで応えてこられたのも、現場に立つ人たちが互いを信頼し、支え合ってきたからだと感じています。
だからこれからは、人を理解し、つなぐ力をもっと深めたい。人材開発を学び、背景の違う仲間が互いにつながれるように支えていく。それが、人事である私の役割です。人と人のつながりは、すぐに数字には表れません。それでも、信頼で結ばれた職場が、働く人を長くとどめ、ものづくりを根の部分から支えていく。私はそう信じて、この土台を育てていきます。
