
INTERVIEW
Shibuya Hoppmann Corporation
1994年度 新卒入社
C.E.
大学で機械工学を学んでいた頃、ふと「自分の技術が本当に世の中の役に立っていると実感できるのだろうか」と考えたことがあります。分業化された組織の歯車として、完成品の姿も見ずに自分の担当だけをこなす。そんな手ざわりのない働き方に、どうしても違和感を覚えていました。だからこそ、プロジェクトの最初から最後まで、すべてを見届けることができる澁谷工業(ホップマン)の環境に惹かれたのです。
現在はインポート部門のVP(ヴァイス・プレジデント)として、米国に導入される日本製の機器群を統括しています。私のミッションは、単なる営業や管理ではありません。技術提案から設計、現場での据え付け、そして稼働後のカスタマーサービスに至るまで、プロジェクトの全ライフサイクルを背負うこと。
お客さまの工場で巨大な実機が力強く動き出し、製品を生み出す瞬間を自らの目で見届ける。この確かな実感が、30年以上にわたって私の原動力になっています。

全工程を背負うということは、お客さまが抱える未知の難題から決して逃げないということです。あるヘルスケア系の企業から「濡れた砂のように振る舞う樹脂を、正確にボトルへ充填したい」という前例のない要望を受けました。
既存の機械をそのまま当てはめることは到底不可能です。私たちはすぐさまお客さまと機材の前に立ち、原理証明(PoP)の段階から手探りの検証を始めました。このバルブの形状だと、樹脂が詰まって全く落ちてきません。なら、ここの機構の角度をこう変えてみたらどうだろうか。そのような図面とテスト機を行き来をしながら、少しずつ正解の糸口を探り当てる日々。幾度もの設計レビューを重ね、お客さまと互いの見解を激しくぶつけ合いました。
予定調和では決して進まない検証作業。しかし、多様な専門性を持つ仲間とお客さまが一体となり、実機が要求仕様をクリアした時の手応えは、何物にも代えがたいものです。単に言われたものを作るのではなく、互いの限界を超えていく技術のパートナー。それが私たちの現場です。


現場の最前線で技術と向き合ってきた私が、次なるステップとして見据えているのは、経営視点でのビジネス牽引です。近く、バージニア州マナサスの本社に身を置き、財務や管理業務といった事業運営の根幹を本格的に学んでいきます。
これは単なるキャリアアップや部署異動ではありません。営業や設計、保守という現場の感触を知り尽くしているからこそ、そこに経営的な視点を掛け合わせることで、組織のパフォーマンスを根本から引き上げることができると考えています。この技術投資が、5年後のお客さまのラインをどう守るのか。現場の事実を財務的な戦略へと直結させ、長期的で強固なビジネス基盤を構築する。
飲料から再生医療まで、他社には真似できない唯一無二の技術を社内で融合させ、世界のインフラとして社会に実装していく。その巨大なシステムを最上流からコントロールし、組織のさらなる成長の舵を取るのが、私に課せられた次なる使命です。
