
INTERVIEW
Shibuya Technology Indonesia
2000年度 新卒入社
R.T.
入社後の約11年は、東京営業部で調味料や酒類のお客さまを担当し、営業として経験を重ねてきました。
私が海外の仕事に目を向けたのは、英語との出会いです。英会話講師をしていた姉の影響で学び始めるうちに、いつかこの言葉を使って世界を舞台に働いてみたいという思いを持ち始めました。担当する商品や地域の枠を越えて、もっと広い世界で力を試してみたい。そんな考えが膨らんでいったんです。
ちょうどその頃、東南アジアではシブヤの販売が広がり始めていました。海外でこそ、ものづくりの最前線に立てる。その思いを自己申告制度を通じて会社に伝え続け、念願かなって海外営業部へ移りました。
以来、マレーシアでの5年間を経て、2025年からはインドネシアへ。いまは Shibuya Technology Indonesia の取締役として、無菌充填システムの新しい市場を一から切り拓いています。

私がマレーシアに赴任した頃、この国にはペットボトルの無菌充填ラインがほとんどありませんでした。そんな市場で、国を代表する大手メーカーから相談を受けました。デリケートな豆乳を、ペットボトルで売りたい——。常温で長く品質を保つその挑戦に応えられるのは、シブヤの無菌技術だけでした。
新しいラインの導入は、その会社にとって巨額の投資です。だからこそ商談には経営層が自ら加わり、どんな製品をどう届けたいのかを直接語ってくれました。一代で会社を大きくした経営者と、これからのものづくりを正面から描いていく。事業の中枢と向き合いながら、一つずつ形にしていったんです。
一本のラインはシブヤの設備だけでは完成しません。充填後の包装などの工程を含めると、他社とも連携を取っていく必要があります。地元の協力会社と強みを持ち寄り、ライン全体を一つに束ねていく。お客さまの事業を丸ごと預かるような仕事でした。
完成したのは、マレーシアで初めての無菌充填ライン。その製品が現地のスーパーの棚に並んだのを目にしたとき、大きな達成感を持ったことを覚えています。1つのラインが、その国の人々に新しい飲み物の選択肢を生む。規模の大きな企業と組むほど、自分の仕事は市場そのものを動かしていく。その手応えこそ、海外で働く醍醐味です。

無菌充填が活きるのは、豆乳や無糖のお茶、ミルクといった、デリケートな飲み物です。国が経済的に豊かになるほど、人々は甘い飲料だけでなく、健康によい飲み物を求めるようになります。防腐剤に頼らず、素材本来のおいしさを安全に届ける。その願いに応えるのが、無菌の技術です。
つまり、無菌のラインが広がっていくことは、その国で選べる飲み物が増え、暮らしが豊かになっていくことと重なります。人々の生活をより豊かにし、その国の成長を後押しできる。そこに、この仕事の大きな意義を感じています。
だからこそ私は、まだ無菌が広まっていない国に目を向けています。フィリピンやインドなど、これからの市場は数多くあります。最初に入った設備がその後のシェアを左右するからこそ、誰よりも早く確かな技術を届け、その国の成長の入り口に立ちたい。簡単ではありませんが、だからこそ挑戦のしがいがあります。
そして目標は、現地のメンバーだけで利益を上げられる組織をつくることです。日本人がいなくても回る拠点を各地に築き、世界の国々の暮らしをより豊かにする一端を、これからも担い続けていきます。
