
INTERVIEW
Shibuya Kaijo
2000年度 新卒入社
K.N.
入社したのは2000年。配属されたのは営業部でした。けれど営業も英語も得意ではなく、履歴書の苦手な科目の欄には、数学と英語と書いていたほどです。それでも、世界の舞台で挑戦してみたい。その想いから、海外への異動を志しました。
輸出入の知識もないまま海外営業部へ移り、半年後には初めての海外出張で中国へ。右も左も分からない現場で、仕事を一つずつ覚えていきました。当時の海外事業は、機械が年に一台売れればいいという規模。何もかもが手探りで、毎日が挑戦の連続でした。
あれから二十数年。いま私は、タイの現地法人 Shibuya Kaijo で、東南アジア向け無菌充填システムの営業と現地サポートを担っています。飲料を安全に容器へ充填する生産ラインの心臓部となる設備。石川県に本社がある企業でありながら、海外の市場でお客さまと向き合う日々にやりがいを感じています。

シブヤの機械は、性能も品質も世界の最高水準にあります。確実に殺菌でき、生産の予定どおりに仕上がる。その確実性こそ、大きな投資を預けてくださるお客さまの信頼に応える要です。タイのある乳業メーカーでは、稼働する機械の約9割がシブヤ製。その牛乳は、現地の有名ブランドにも届いています。
ただ、この業界は機械の性能だけで選ばれ続けるわけではありません。私は機械が現場に入るたび、営業でありながらお客さまの工場に張り付いてきました。時にぶつかり、時に一緒に食事をしながら、技術者一人ひとりと関係を築いていく。そうして、機械も人も信頼できると感じてもらうことを大切にしてきました。
東南アジアでは、技術者が会社を移りながらキャリアを上げていきます。ある現場でシブヤと仕事をし、確かな手応えを得たエンジニア。その方が次の職場で、シブヤの名前を挙げてくださるのです。信頼が人を伝って、新しい出会いを連れてくる。広がりは小さくとも、密度は高い。今後の広がり方も見据えて、今は現地スタッフにその役割を託しています。仲間と力を合わせ、お客さまの懐に入り、ともに課題を解いていく。お客さまと、仲間と、共に進化する。その一つひとつの積み重ねが、世界での評価を確実に育てています。

市場は、まだ広がり続けていますが、私が今目を向けているのは、インド。南米にも、大きな可能性を感じています。アメリカや中国で通用した技術が、次の新興国へと渡っていく。その最初の一歩を、自分の手で達成したいと考えています。
石川県の企業に入社したときには、想像もしなかった国で働いている。前例のない場所には、決まりきったやり方もありません。だからこそ、自由に挑める。経験の長さよりも、やってみたいという意志が問われる世界です。国籍も文化も異なる現地の仲間に日本の技術やマインドを伝え、お客さまとの橋渡しを担っていくことも私の仕事です。
無菌充填の技術は、いまや一つの完成形に近づいています。けれど、これで終わりとは思いません。お客さまの新しい要望に応えるなかで、まだ世にない技術が生まれるかもしれない。営業である私が、お客さまと技術者の間に立ち、次の一台を形にしていきながら、お客さまと一緒につくり上げていきたいです。
この仕事で何よりうれしいのは、納入したお客さまから、シブヤにしてよかったと直接言っていただける瞬間。トラブルも含めて支え抜き、そう言ってもらえたとき、確かな手応えを感じています。そのような言葉を、世界中で一つずつ増やしていく。それが、私のこれからの役割です。
