[ 医療従事者の負担を減らしたい ]

学生時代は機械工学を専攻し、人工軟骨材料の候補材の研究をしていました。
家族に医療関係者がいることから、医療現場の過酷さを耳にしていました。「医療従事者
の負担を減らせるような仕事がしたい」。そんな想いが以前から強く、地元・ 石川で
医療機器の設計ができる澁谷工業を第一志望としました。


[ 高品質でタフな製品実現のために ]

現在は、開発中の人工透析装置の検証計画の立案と、実際の検証作業を担っています。
検証項目は数多くあり、目の前の製品が規格や法令に適合しているのか、さまざまな
観点で確認していきます。例えば振動試験機に載せて製品を揺らし、異常がない
かどうかを試験してみることも。
人命に関わる製品のため、より慎重な検証作業を心がけています。

[ 他部署との連携が業務遂行のカギになる ]

製品の不具合に対し、問題を突き止め、解決方法を考えるのも私たちの仕事。現場
からは“メカの不具合”と聞き調べてみてもなかなか解決せず、電気やソフトの部署
と連携することで解決できました。また、電気やソフトの知識を持つ先輩は、多角
的な視点で製品の問題を解決しています。
私ももっと経験を積み、幅広い知識を身につけることで、チームに貢献したいと
思っています。


[ 医療現場のための設計をする ]

以前、透析治療の現場を見学させていただき、臨床工学技士の方から現場の声を聞く
機会がありました。「装置の表面の隙間から血液が侵入すると装置を分解して洗浄
しないといけない。現場は隙間を嫌っている。」現場ならではの声は、とても参考に
なりました。今後も現場の声に耳を傾けることを忘れず、その声を設計に反映していきたいです。
誰もが安心できる治療環境づくりの一端を担えるこの仕事。責任が大きい分やりがい
も大きいです。「世界の医療現場から求められる装置」をつくっていくことが、
私の一番の目標です。